知って損はない!キャッシングの「総量規制」って何?
キャッシングにおける「総量規制」ということばをご存知ですか?数年前からよく聞かれるようになりました。キャッシングを普段利用することのない方、今まで利用したことのない方には関係のない話のようですが、私たちの人生はいつどこでどうなるかわかりません。キャッシングが必要になることも将来ありえることなのです。
知っておいて損はないキャッシングの総量規制について、詳しくご紹介しましょう。
総量規制は2010年6月に施行され、簡単に言えば返済能力以上の借金を作らないようにするための制度です。総量規制を含む貸金業法は2006年12月に成立したのですが、貸す側のシステム移行にある程度の時間が必要であることと、借りる側の大きな混乱を避けるために、約4年で段階的に施行されていきました。
日本にキャッシング会社がどんどんと増え、自動貸付機が街のいたるところに設置された時期がありました。キャッシングがカジュアルに扱われるようになり、必要以上に借金を繰り返す人が急増しました。その結果、お金を借りることをやめられなくなった人が何度も借金を繰り返し、借金は膨大に膨れ上がり、自分の力ではどうにもできない状態にまでなった果てに、自ら命を絶つというような悲劇も次々と起こりました。このようなことに歯止めをかけるために、この法律は作られたと言っても過言ではないでしょう。
詳しくは、収入の3分の1を超える借入ができなるということ、そして1件のキャッシング会社から50万円以上の借入がある場合、または複数の会社から100万円以上の借入がある場合、新規に融資を受けるときには収入証明などの書類の提出が必要になったということ、この2つが利用者側が気をつけなければならない項目です。
キャッシング会社側は上記のことを無視し、利用者に融資をした場合に、厳重な罰則を受けるようになります。
ここまで説明を読んで疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。例えば、銀行で組んでいる住宅ローンやマイカーローンなどはどのような扱いになるのかということです。総量規制は貸金業者を対象とする法律ですから、銀行はその対象外です。貸金業者というのは簡単に説明すると、預金口座を作れない事業、いわばノンバンクということになります。そのため銀行などから受けている融資は総量規制の対象外となりますので心配はありません。そして、クレジットカードでショッピングをしリボ払いをする場合も、総量規制には含まれません。
中には必要な額を融資してもらえないと絶望してしまう人もいるでしょうが、この法律はあくまで利用者を守るための法律であるということを忘れないで、キャッシングの利用に気をつけていきたいですね。