消費者金融への過払い金請求の相談先

以前消費者金融から借りて完済した借金の、過払い相談がしたい

TVのCMに触発されて、返し終わった借金の書類をひっくり返してみたら、どうやら過払いが発生しているらしいことに気付いた。完済してしまったものだし、会社は合併してしまって、支店もなくなってる。今から請求できるならしたいけど、どこで何をすればいい?

最近、こんなケースを、ちょくちょく見かけます。消費者金融業界の再編で、大手消費者金融でもネットバンクと吸収合併していたり、不況のあおりで業務縮小がされて支店がなくなっていたり、電話をかけても使われていなかったりで、「どこに問い合わせたらいいのかも分からない!」という状況で途方にくれてしまうようです。

完済した借金に過払いがあった時は、取引終了(完済した日)から、10年間で時効となります。例外春のですが、原則として、時効を過ぎてしまうと回収は非常に難しくなります。特に、近年、消費者金融の業界再編によって、取引履歴の入手が難しくなったり、武富士のように、会社が破綻してしまうなどのケースが相次いで起きています。もし、過払いが疑われるのであれば、迅速に対応することが大切です。

過払いが明白で、それも相当な金額であることが見込まれていながら、支店や連絡先が分からなくなっている、というような時は、調査の一部を司法書士に依頼して、請求を代行してもらうことも選択肢の一つです。司法書士の相談は、原則無料ですし、素人では難しい手続きもお願いできるので、費用面の問題がないときは、専門家に任せた方が時間と手間の節約になります。司法書士は、各都道府県に「司法書士会」と業界団体を作っています。ネット検索などで、地元の司法書士会を検索して、過払い金せ急に慣れている方を紹介してもらうのもよいでしょう。

とにかく、何をはじめたらいいか、相談してみたい!というときは、市町村や、県などが行っている無料法律相談や、法テラスから、弁護士紹介を頼んで、相談先を探す方法もあります。過払い金請求は、スタートを切るのは早いに越したことはないのですが、こまごました手続きや、地道な作業も必要となりますから、自分でやるとなると、気力と手間が続くことが求められます。回収にかかる費用を抑えるためには、「どこまで自分でできるか?」「どこから、専門家に頼むか?」の見極めも必要です。法テラスの弁護士相談も初回30分までは無料で利用できるので、こうしたところも検討材料に入れておきましょう。

市町村の発行している公報を見ると、「無料法律相談」の案内が、定期的に出ています。最寄の役所に電話で問い合わせても、教えてもらえるでしょう。ほとんどの場合、事前に予約や、相談内容の概要などを説明する必要があると思います。資料などを整理して持参し、30分程度で相談がまとまるような工夫も必要です。