日本消費者金融協会についての説明

日本消費者金融協会、って、何をする団体ですか?

日本消費者金融協会という名前は、あまり聞きなれない名称ですよね。なんとなく、「サラ金関係の団体?」とは想像がつくでしょうが、何をしているところなのか?は、よく分からないことと思います。

まず、日本消費者金融協会は、日本国内で営業する、大手の消費者金融を中心に組織された任意団体です。主だった消費者金融業者はこの団体に加入していますが、全く無関係な消費者金融業者もいます。民間団体ですから、国の法律規制があるとか、加入を義務付けられている、ということはありません。加入していない業者もいます。JCFAという略称で呼ばれることもあります。日本では、各業界を代表する会社が集まって作る任意団体を「業界団体」などと呼びます。日本消費者金融協会もそうした業界団体の一つです。

設立は1969年と、比較的歴史が長く、アメリカのNCFA(現在はAFSAに改称)の活動をモデルに設立されました。活動理念は、消費者金融に関する調査・研究活動、広報・教育活動を通して、日本の消費者金融の健全化を図り、国民経済の適切な運営に役立てること、を目的としており、具体的には、多重債務の予防となる広報教育活動や、ヤミ金をはじめとする、不適切な貸付を行う業者を減らす目的での法整備の促進や自主規制の運用など、利用者に利便を図り、消費者優先のリスクマネージメントや救済活動などに継続的に取り組ン出要る団体です。

ここまでお読みいただければ分かるとおり、この団体は、個人が利用している消費者金融の金利を下げる等の手続きを行うようなところではありません。

日本消費者金融協会の公式ホームページを見ると、この団体の関係者を名乗って、お金を振り込むように指示されて被害にあったという報告が複数届いているようです。ホームページトップにも、当団体から、利用者個人に連絡をするようなことはない、という趣旨の注意書きがなされています。

もし、日本消費者金融協会を名乗って、金銭の振込みを支持するような連絡があった場合は、おそらく新手の振込み詐欺と見て間違いありません。決して指示に従わず、警察に連絡する、利用している消費者金融業者の支店などに、確認をとるなどして、適切な対応をしてください。