アルバイトでも借入は可能である

キャッシングとは、いわゆる貸金業者からお金を借り入れることを言いますが、貸金業からの借入は一般的に担保なしでできるとなっています。銀行などの金融機関から融資をしてもらう際には担保となるものが必要となりますが、貸金業者は担保で信用するのではなく「審査」を通して信用度を計ります。果たして貸してもいいものかどうか、依頼者の収入や過去のキャッシングヒストリーなどから判断します。そのため、安定した収入、職業がなければ借入をすることはできませんでした。

収入がない、もしくは安定していない人はお金を借りることはできなかったのです。無職の人、専業主婦、非正規雇用などはそれに当てはまります。非正規雇用の中にはパートやアルバイトなどが含まれます。アルバイトではキャッシングをすることができなかったというのが今までの状況でした。

しかし、現在はパートやアルバイト、専業主婦でも、一定の収入があればキャッシングすることが可能になってきました。それは現在の企業の雇用形態や人々の生活スタイルなどからそう変化をせざるをえなくなってしまったのです。長引く景気低迷により、大手企業などは正社員を最低限に減らし、派遣社員を積極的に雇うようになりました。正社員として安定した収入をもらって生活できる人がここ数年で急激に少なくなったのです。

アルバイトでもキャッシングをできるようになったのには、貸す側、貸金業者側の都合もあったのです。正規雇用で働く人が少なくなっているため、「職業のある人のみ」と断定してしまうと、お金を借りる人たちがいなくなってしまうというのが現実でした。相手を選んでいる余裕はない、というのが貸金業者側の本音でしょう。

パートやアルバイトも働いていないわけではありません。同じ仕事を休まず続けていれば一定の収入も見込むことができます。そういった視点から、パート・アルバイトなどの非正規雇用の人でもキャッシングをすることを可能としているキャッシング会社が増えてきました。

ただし、金額の上限はかなり低くなります。なぜなら2010年から施行されている総量規制により、収入の3分の1を超える金額を借りることができなくなりました。そして、50万円を超える借入には収入証明などの書類の提出も必要となっています。アルバイトの場合はどうしても年収は少なくなります。50万円を越えるキャッシングは難しいでしょう。30万円までの枠が限度となるのではないかと思います。

人生においてお金が急に必要となるときがあります。そうしたときキャッシングというのはとても便利なものではありますが、借りたお金を返すのはとても大変なことです。アルバイトでも借りられるけれども、あまり楽観的に考えず、キャッシングを利用するときは十分慎重になって決断しましょう。