消費者金融の金利は高いって聞くけど、どうやって計算されているの?
消費者金融の金利は、一般に、銀行などと比べると高い傾向があります。これは、消費者金融の取引が「信用貸付」であり、利用者が必ず返済する、という約束だけを元に、担保をとらないで貸しているからで、金利の高さは、リスクマネージメントの一部であるといえます。
消費者金融の金利は、以前は、貸金業法と利息制限負という二つの法律の間で、グレーゾーン金利と呼ばれる高い金利が適用されていることがたくさんありました。また、元金繰り入れと言って、利息を一定期間が過ぎると元金として合算してしまうといった処理も行われていて、これらを規制する法律や、適用される罰則もなかったため、借金が雪だるま式に膨れ上がることも珍しくありませんでした。
こうした状況が問題視されたことから、貸金業法が改正されて、消費者金融業者がとっていい上限金利が法律で定められました。現在、貸金業者(消費者金融)が取ってよい金利は、最大でも元金10万円までで20%となっています。
金利は、借りた金額(元金)に、この割合をかけて計算されます。これは1年間分の金額ですから、1か月分の利息額を知りたければ、12で割ればよいわけです。
(借りた金額)×金利÷100÷12=1ヶ月当たりの利息額
ということですね。実際の返済額から、利息を引いた分が元金の返済分ということで、翌月は、少なくなった元金に対して、上限20%までの利息が適用されるということになります。
数字見ると、ぴんと来ませんが、年利20%という金額は決して少ない額ではありません。消費税が3%から5%へ上がった時は、わずか2%の上昇率でしたが、日々の生活の中でみると、非常に大きな割合を占めているのがわかります。ためしに、月収から2%を算出してみてください。その金額が毎月、給料から引かれたら?それが10倍だったら?金利の家計に占める影響がわかると思います。
消費者金融における金利は、必ず契約書に記載されていますし、20%を超える金利だとしたら、違法性が疑われます。早急に関係する書類をかき集めて、専門家の相談を受けることをオススメします。