複数の消費者金融からの融資で多重債務に!どうやって整理する?
多重債務、とは、複数の消費者金融から借り入れを行っている状態のことを言います。中でも、借金の返済のために新たな借入を繰り返して利息が膨らみ、債務超過になり返済が困難になっている人のことを「多重債務者」と呼ぶことが多いです。
月々の返済額が収入の大部分を占めるか、収入額を超えており、返済したその手で借り入れを行って生活費に充てるという状況になっている場合もあります。当然、元金の返済はほとんどできていないわけですから、利息が増えていくばかりで、実質的に借金は減りません。複数の消費者金融から同時並行的に借入をしているため、個々の借りれ先に個別の利息を請求されることになり、利息の負担額だけでも非常に大きくなるのが特徴です。
このような状態に陥ると、収入と借り入れのバランスが崩れてしまっているため、自力での立て直しが困難であり、はなはだしい場合は、自己破産以外の救済方法がない場合もあります。また、多重債務状態になると、目先の返済のやりくりだけに終始してしまい、借金の全体像や、返済の計画など冷静な判断と検討を必要とする心理的な余裕が失われます。そのため、「今月の返済だけできればいい」といったような、目先の返済額をクリアすれば、翌月からの経済的な検討など全くできていない、という状況になります。また、心理的な余裕をなくしていると、金利や手数料といった、返済を左右する重要な要素について、冷静な判断を下すことも難しくなります。ですから、借金を客観的に検討して、適切な判断を下すことができる第三者の介入が必要な状況ということもできるでしょう。
多重債務になっていると感じたら、まず、金融問題を専門とする第三者の助言を求めることが絶対必要です。毎月の返済に追われて、返しても返しても借金が減らない、という状況になっているとき「恥ずかしい」と言っている場合ではありません。すぐにでも、法テラスか、自治体の開催する無料法律相談に申し込んで、債務の全体像を確認することが先決です。
その上で、取引履歴を取り寄せるなど、過去の借入と返済の状況を確認し、過払いは生じていないか?など、状況を調べて、具体的にどんな方法が取れるのかを、専門家を交えて相談するべきです。債務総額を縮小することができるか?あるいは、借り換えによる一本化で月々の返済額を無理のない範囲に納めるか、など、どんな方策が適切化を検討してもらい、経済の立て直しを図る必要があります。行政書士、司法書士の場合は、相談に費用がかかりません。積極的に相談を行って、経済の立て直しを図ることが望ましいといえます。