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常連の長崎の店はレイクを使っている時サービスで食べさせてくれた

長崎県在住 N.Iさん(42歳)
私が20代の頃からいつも通いつめていたお店があります。決して大きいとはいえないお店ですし、近くにはチェーン店もありますから値段的には大して安いとは言えません。しかしその店から放たれる落ち着いた雰囲気が気に入っていて、週に3,4回ほど行く事が多かったです。

基本的にはランチを食べることが多かったのですが、それ以外にも夜にビールを飲みに行ったりもしていました。長崎の店の中ではおそらく個々が一番お世話になっていたところだと思います。特にお世話になっていたのはお金がなかった頃でした。

私が仕事をやめてからお金がなかった頃、店主のおじさんに愚痴っぽく言ってしまったことがあります。「先にやめなければよかった、生活が苦しい」というようなことです。たまに酔っ払って話を聞いてくれたりもしたので、いつもの様に話していたのでしょう。

そうするとおじさんは私に「ちょっとまってて」と言って、賄いをサービスで食べさせてくれたのです。「お金ない時は来てくれたら食べさせてあげるよ」というので、私は遠慮なく食べさせてもらいました。おじさんの優しさに涙が溢れる思いでした。

それからは一緒にレイクを使って生活をしつつ、まかないが私のライフラインになりました。3ヶ月ほどレイクと賄いの日々が続きましたが、新しい仕事が決まって「決まったよ!」と言いに行くと「よかったな!」といって大盛りのご飯をくれたのを覚えています。

長崎ではこの店以外にはほとんどいけなくなってしまいました。もうなんせこれだけお世話になっているところですから。現在は息子さんも一緒になってやってくれているようで、私はいつも恩返しの意味も込めて、できるだけ高い値段の物を注文するようにしています。

レイクを使っていた時代は正直きつかったです。でもこうやっておじさんが助けてくれたから、私は今のように出世もすることができたんだと思っています。チェーン店だったらこういうことできないですからね。これぞ個人店の強みですよ。

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